今年の夏は友達と一緒に豪遊してやる、と鼻息荒く計画を立てていた四月上旬。「帰って来い。来ないと学費払わんぞ」という母親の恐喝に、呪詛を吐きながら自腹でチケット取って帰国した夏休み。キャンセルでチケットが取れてしまった自分の運の良さに悩みつつ、このまま文字通り何も無い実家で惰眠を貪るなんて真っ平御免だと、何か仕事を探すことにしたのです。そこで思い出されたのは敬愛する経済学の教授の言葉。「インターンシップをしない大学生は負け組だ。底辺に落ちるぞ」という中々過激な忠告に従って、実際のビジネスの現場で社会勉強が出来る機会を捜し求めてみました。そこで紹介されたのがこのエコヒルズというベンチャー企業で、私もISOに興味があったこともあり、トントン拍子で話が進んで、「インターンシップをやろう」と決めた四日後には就業開始することができました。
元々気の抜けた学生生活を送ってきたもので、実際の目まぐるしい忙しさの業務には戸惑いを覚えたりもしました。――電話が鳴った瞬間に凍りつく空気。飛ぶように動くインターン生達の腕。「お電話ありがとうございます。エコヒルズの…」とまで言って、悔しそうに受話器を置く姿。別世界にいる心地でした。初日にいきなり「法務局に行って登記簿謄本を取ってきて」と言われたときには、一体どうしたもんかと頭を悩ませたものです。ヒントを幾つかもらって、何とか無事に済ませることができましたが、このときに改めて自分は今大学にいるのではないのだ、と実感できたと思います。メール一通送るだけでも気をつけるべき点は幾つもあり、社長から直々に注意してもらったこともありました。電話対応に関しても、姿勢良く、元気に笑顔で相手に好印象を与えるようにするなど、細かい気づきから基礎的なことを学ばせてもらいました。非常に未熟な学生でしたが、平日五日間入っているインターン生が私だけだったということもあり、様々な業務を任せてもらえたのはとてもありがたいと思っています。その中で一番心に残っているのは、やはりエコヒルズ設立五周年記念チャリティパーティ&交流会です。この大切なパーティの窓口として、集客を行ったり展示会の準備をしたりするのはとてもプレッシャーが大きかったのですが、パーティ当日に参加者の皆様の笑顔を見れたときの達成感は筆舌しがたいものがありました。
エコヒルズで学んだことは、どれも基本的でできて当たり前のことだと思っています。ですが、何より大きな気づきは「そんな当たり前のことが全くできていない自分」でした。メモを取れない、正しい文章が書けない、コミュニケーションが取れない……枚挙に暇がない自分の欠点を、改めて認識することができました。大学の授業や普通のアルバイト等ではできない、とても有意義な社会勉強をさせていただいたと思っています。ここで得た経験はどこでも活かすことができるでしょう。大学に戻ってからも、教授から指示を受ける度に、社長の顔を思い浮かべながら手帳にメモを取っていこうと思います。








